月光荘-沖縄・京都・台湾-ここから旅は始まる

 雨柊(あめしゅう)の雑感


イ ンターネットがなかったあの時代。東南アジア辺りでは、1階がビールやなんかが飲める食堂で上の階に泊まれるようなところがいっぱいあって。とりあえず ビールの1杯も飲みながら雰囲気を眺めて、まあよさそうだなってことだったら、泊まるとこ探してるんだけど?って。それが旅の原体験。
ひと昔前に比べると京都にも気軽に泊まれる宿が増えて来たようで、そろそろ予約なしでふらっと出かけられる環境が整いつつあるのかな?って。

月光荘が京都にやってきて早や12年。初めての大改装の末2012年の夏に「八雲食堂」がオープン。以前から宿泊者どうしが旅の話に盛り上がっていた広間に地元の人も飛び込んでくることもあったんだけれども・・・。宿泊者以外の人が入り込んでいいのかわからなかった、って意見が多くて。通りのひとたちが、ふらっと入りやすい空間を作ろうとの大改装。
よその町からやって来た旅人と、西陣の町に住む地元の人たちが交じり合う空間。それが「八雲食堂」への想い。

ぐうたらな酒飲みの個人的な想いなのだけれども、帰りのことを考えながら酒を飲みたくない!酒を飲むってことと、そこに泊まるってことは2つの別々のことで はないんだ。月光荘、ゲストハウスという呼び方からはだんだんに離れていく気がする。指差す方向は泊まれる飲み屋「八雲食堂」
地元京都の人にこそ味わってほしい。温泉入って、ちょっといっぱいのつもりが、杯がすすんじゃって、帰るのかったるいなって、じゃぁ泊まってちゃおうかって。自転車20分で行ける小旅行の贅沢を!